2025年 12月 27日
〈年末の京都 その2〉プリティ地蔵 |
年末の京都旅行、化粧地蔵編です。京都には辻々に地蔵を祀って、地蔵盆(8月24日)には地区ごとに子ども主体で祭りを執り行うという独特の風習があります。そして地蔵盆の前準備として毎年石地蔵に彩色を施し直すという風習もあります。京都は江戸時代から近現代にかけて街の再開発のたびに地中から石仏が掘り出されるという機会が多く、自然とそれらを祀るようになったとか。摩滅して姿形もおぼろげな石仏を「地蔵」に仕立てるため彩色したとも考えられているそうです。

その中におわすのは…おお!インパクトあるお顔
その北100m余りの児童館前。丸印の部分に注目(↓)
主役のお地蔵さんに添えられた小さな地蔵。というか単なる石ころを地蔵にした?
飛鳥井公園内の化粧地蔵。彩色が滲みまくってどれもゾンビ状態(↓)


また少し離れて、田中神社東脇の延命地蔵のお堂(↓)
北野天満宮北門向かいに祀られているたくさんの化粧地蔵(↓)4列並びの大群!
右奥をのぞき込むと一石五輪塔も混じっていた(↓)
彩色(化粧)は子どもが行うのが基本とのことですが、地区の大人(決まった担当者)が行うことも多いそう。出町柳付近に面白い化粧地蔵が多いとの情報を得て、そのエリアを歩いてみました。
雑誌サライのウェブ公式サイトでも取り上げられています。それによると、化粧は地区の成人女性が長年担当しているのだとか。オレンジ系で統一された後光の配色がセンスいいです。
たくさんあるのでどんどん行きますね。出町駅北一帯にある大きな市営団地内の化粧地蔵たち。














上掲写真のうち右奥の地蔵さん(背景が黄色いやつ)が特に気に入りました(↓)


これはもはやお地蔵さんではなく小学生の自画像?左のはメガネかけてるし。

たまらない作風!ゆるキュート(↓)

団地の化粧地蔵は以上。次のは叡電の線路を越えた北(↓)

コンクリ製人研ぎ仕上げの丁寧な造り。土台の亀甲模様がいい!(↓)







地蔵堂の前にも石仏、左脇には大日如来の石柱。
お堂の中におわす化粧地蔵は…

田中神社西脇の化粧地蔵。こちらの表情も味わい深い(↓)

田中神社北、叡電線路を渡った側にある化粧地蔵。上品な作風(↓)
高原公園北東に祀られている化粧地蔵(↓)

上終公園の近く、駒井家住宅南にある地蔵堂。ピンク塗装がファンシー(↓)
中におられるのは、これまた可愛いお顔のお地蔵さん(↓)
以下は2日目、北野天満宮北の御前通で見掛けた威厳ある化粧地蔵(↓)













お堂の脇にかすれて読みにくい駒札が立っており、かろうじて読めたところによると、近くの御土居から出土した石仏とのこと。御土居とは豊臣秀吉が築いた京都の街を囲う防衛用土塁。御土居からは各所で多数の石仏が出土しています。理由は不明だそうですが、こういう時代の土木工事では手近な石仏や墓石を補強の石材代わりにしばしば使ったのだとか。この地蔵堂の北約100mのところにも御土居の一部が整形のうえ保存されており、そこにも出土した石仏が30体ほど並べられています。そっちは化粧されていませんが。
ところで、最初の市営団地内では、散歩の保育園児たちが自主的に地蔵堂に手を合わせているのを見かけました。列がばらけないように保育士さんに促されながらも、各自てんでに立ち止まっては手を合わせていく姿が可愛かった。お地蔵さんは子どもの護り仏。辻地蔵の信仰は今も生きているんですね。
〈年末の京都 その3に続く〉
by machiarukinote
| 2025-12-27 21:35
| 街歩きレポート
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