2025年 07月 12日
ラジオ出演 |
早くも今月のFMラジオ出演の日が近づいてまいりました。
FM岡山『Fresh Morning OKAYAMA』

FM岡山『Fresh Morning OKAYAMA』
2025年7月17日(木)午前9時40分頃~同55分
今回は夏休みも近いということで、親子で楽しめそうな、そして何より猛暑の中を歩き廻らないで済む歴史スポットを選びました。
赤磐市馬屋の「子ども図書館ほたる」です。開館した2年前に既にだいぶ報道されたのでご存知の方も多いかと思いますが、この建物の正体は、明治43年(1910年)築の旧赤坂尋常高等小学校(後の誕生寺小学校)の校舎。設計したのは岡山県(と福島県)で活躍した名建築技師・江川三郎八です。
この建物との出会いは私にとって忘れられない偶然のたまものでした(→過去ブログ参照)。当時(2014年)この建物は世間的にあまり注目されていなかったようで、やっと見つけた情報もほんのちょっぴり。貴重そうな建物なのに、あまり活用されているようには見えず、気がかりでした。
その後、この建物は江川三郎八の手に成るものと知り、折よく開催されていた江川三郎八研究会のパネル展に赴いたところ、会代表の難波氏から、最近所有者が変わって保存活用に乗り出したようだ、と教えられました。そして、難波氏の計らいによりその新オーナー・大槻氏にもお会いすることができました。
その時のことは、当時『毎日新聞 岡山版』に連載中だったコラムに書いています(2017年8月25日付)。
2023年夏に「子ども図書館ほたる」が開館した時には、地元の新聞・雑誌等で報道されているのを何度か目にしました。即行かなきゃと思いながらも、車を運転できない私には赤磐市は心理的にハードルが高くて未訪問のままズルズル…。が、このたびFM岡山で話をしようと思い立ち、ついに行ってきました。
詳細に関してはこのたびのラジオに回すとして、館内に設置されている猪熊弦一郎原作の複製壁画について一言書かせてください。ラジオでは画像を示せないし、詳しく述べる時間もないと思うので。
猪熊弦一郎は香川県出身の昭和期の画家。名前くらいは聞いたことありますが、子ども図書館の複製壁画を見て、あっ、この画家知ってる!と嬉しくなりました。上野駅の壁画の人ですね!
東京の上野駅は、実家から比較的近く、子供の頃から上信越方面へ旅行に行くたびによく利用していました。現在は東北新幹線や上越新幹線なども東京駅発ですが、昔は北方面の長距離列車は上野駅発で、上野駅はいかにもターミナル駅(終着駅)の独特な造りでした。間口の広い中央改札口上部の破風のような部分にモダンな壁画があり、レトロな駅の佇まいと相まって印象的な光景だったのを覚えています。
現在の上野駅は関東大震災後に建てられた二代目駅舎で、昭和7年(1932年)に竣工しました。猪熊弦一郎の壁画『自由』は戦後の昭和26年(1951年)に設置されたとのこと。「子ども図書館ほたる」にある複製画の原画『デモクラシー』(1949年、慶応義塾大学所蔵)もほぼ同時期の作品なので、作風がよく似ているのも納得です。
『デモクラシー』の原寸大複製画は、2021年に香川県立ミュージアムで開催された猪熊弦一郎の特別展のために、猪熊の後輩にあたる香川県立丸亀高校の生徒たちが制作したもので、特別展の会期中にミュージアムのエントランスホールに展示されたのだそうです。オリジナルと同じ高さに設置して当初の雰囲気を再現したのだとか。特別展終了後は最悪廃棄の見通しだったものを、子ども図書館ほたる副館長と大槻氏が聞きつけて譲ってもらったのだそう。
素朴ながらモダンな壁画の作風は古い木造校舎の内装とよくマッチしています。懐かしい上野駅の壁画と同じような雰囲気なので、何だかホッとします。
↓「子ども図書館ほたる」に生まれ変わったレトロ校舎(2025年7月撮影)
図書館は子ども用の絵本のみならず、大人向けのアートな本も充実しており、居心地満点の空間でした。そこそこ本数のある宇野バス美作線のバス停が真ん前なので、マイカーでない私でも意外に行きやすかったです。図書館側もバスでの来館歓迎だそう(駐車場に限りがあるので)。
しかもこのバス路線、私の大好きなレトロ橋「大原橋」を通るんですよね。大原橋は以前ひとの車で連れて行ってもらい、主に河岸から写真を撮りましたが、バスで通り抜けるのは初めて。また違った視点になって最高です。連続するコンクリートのアーチが次々に後ろに流れていく光景にはワクワクが止まりませんでした。
大原橋とセットでまた行きたい。 図書館近くのジャンバラヤが食べられるカフェ(軽食店)も良かったです。
話が脱線しましたが、ラジオでは建物や大槻氏のこと、子ども図書館そのものの詳しい話をしますので、どうぞお聴きください。放送後一週間はアプリ『radiko』でも聴けますので、こちらもよろしく。
by machiarukinote
| 2025-07-12 23:24
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