2021年 10月 27日
総社のスターハウス |
このところスターハウスづいています。岡山県には「総社団地」にもスターハウスがあると知り、さっそく見に行ってきました。
「県営住宅総社団地」があるのはJR総社駅にほど近いところ(駅から南東に約500m)。県のデータによると建設は昭和39年~50年(1964年~1975年)。総戸数は157戸という、そこそこの規模の公営団地ですが、スターハウスは1棟だけです。
↓ 総社団地のスターハウス(総社市中央1丁目)。淡緑色の塗装がきれい。
ベランダと庇だけ若干濃色のツートンカラーなのもいい。
団地敷地の南側には平屋長屋タイプの低層住宅18棟が5列で建ち並んでおり、敷地北側には4階建ての中層住宅3棟が横並びに1列並んでいます。4階建てのスターハウス1棟は、これら低層住宅群と中層住宅群に挟まれた中央部という目立つ位置に建っています。東・西・南からのアプローチ通路の正面にド~ンとそびえている感じ。スペシャル感がありますね。
ちょっと失礼して、出入口から階段スペースを覗いて写真を撮っていると、住人の方が入って来られました。よそのお宅の写真を勝手に撮っているのですから、こちらは完全に不審者。こういう時にはいつもこっちから先に声をかけて、建物好きをアピールするようにしています。「三角形配置の建物って珍しいですね」とその年配女性に声を掛けたら、「ここは広くてとっても良いのよ」と言います。一戸あたりの専有面積がこの団地内で最も広いそうです。「おまけに隣もないし…」と、横に隣の住戸が接していない良さにも言及。「窓も三方に取れますね」と返すと「そうそう!」と上機嫌。気のいい住人の方で助かりました。
外観だけじゃなくて、住み心地もスペシャルなようです。
もともとスターハウスが作られた目的は、通風・採光の良さと各戸の独立性。今でもこのメリットが活きていることが、現住人の言葉から伝わってきました。スターハウスが廃れたのは、主に採算面、つまり建設コストがかかるというのが最大の理由だそうです。しかし、近年は中庄団地・新棟群の例のように、公営団地と言えども、直方体タイプの味気ない集合住宅(「板状住棟」というのだそう)が並ぶのではなく、変化に富んだデザインの集合住宅がカッコよく配置された団地も作られて好評のようです。もちろんコストは余分にかかるでしょうが…。
それを考えたら、スターハウス的な集合住宅がまた復活してもいいのではないか、と思えてきました。スターハウスは中央にある三角形の階段スペースが狭く、エレベーターが設置できないのが難点だな、と常々思っていましたが、兼基のスターハウス型マンションのように、3戸(3列)の角度を調整するなどすれば、エレベーターにも対応できる広いスペースを取ることも可能ですよね。公営住宅では無理でも、民間のマンションとかで、10数階建ての高層スターハウスが新築されたら面白いだろうな。でも、15階でも45戸だから、全然採算取れそうもありませんね。やっぱり無理でしょうか…。
by machiarukinote
| 2021-10-27 22:39
| 街歩きレポート
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