番町の悲しいお知らせ |
第15号の取材の時にいろいろお世話になった地元の方が、11月上旬にメールで知らせてくれたのが始まり。いわく、さっきウチに来た知り合いのベネッセ関係者が、「今日、番町社屋のお別れ会があった」と話していた、とのこと。さらに続報があって、11月11日・12日にベネッセ社員向けの建物見学会があるそうだけど、来ませんか、とも(社員向けだけど、潜り込めそうとのこと)。
ところが、間の悪いことに、私、その日は岡山を留守にしていました(涙、涙~!)。家族の用事でどうしても郷里(東京)に行かねばならなかったので。せっかく急報してくれたメールも帰ってきてから見た次第です。
↓ 解体工事が始まったベネッセ番町社屋(旧・岡山城北女子高校校舎)
そして、今日通りかかったら、もう解体工事が始まっていました。足場が組まれ、内部の解体はかなり進んでいるもよう。開いていた窓から見える天井の梁組みが立派です(↓)。
もったいないな~。
ベル学園校史によると、ベル学園前身のこの女子校が番町の地に校舎を建てたのが明治38年。以来、増改築を重ねて、昭和46年まで使い続けたのだそうです。その後、建物はベネッセ(福武書店)が買い取り、当初は本社として使用されました。かなり改造はされているようでしたが、一部には明治大正期の構造物もあったかも・・・。ベル学園校史には、「木造校舎ではあるが骨格はしっかりとしており、現在も福武書店が活用中」と誇らしげに書いてありましたが・・・。でも、そのベル学園も今は消滅してしまっているので、卒業生の声とかもあまり上がらないのでしょうね。
↓ 木造の外階段。ベネッセ使用中は板で塞がれていましたが、取り除かれて
階段が見える状態になってました。見おさめ・・・。
別の近所の方(こちらも『ノオト』第15号の取材でお世話になった方です)のお話によると、大手住宅メーカーが分譲住宅として分割して売り出す予定なのだそうです。一番筋の北のほうでも分譲住宅の造成が進んでいたし、番町は今、開発ブームなのでしょうか?
ベネッセ番町社屋の2~3軒南にある武家屋敷も風前の灯で、ついこの10月には、趣きある長屋門が撤去されてしまいました。『ノオト』第15号の3ページに写真を掲載した長屋門です。この写真掲載が縁で、この武家屋敷に住んでおられる方からはお電話をいただき、危機に瀕している事情もいろいろ聞かせてもらっていました。ベネッセ社屋とは別の開発話なのかもしれませんが、ここにも開発の手が伸びているようです。その方は借家人なので自分の力ではどうしようもないとのこと。母屋はとりあえず死守したそうですが、長屋門は壊されてしまいました(涙~)。
↓ 撤去された番町1丁目二番町筋の武家屋敷長屋門
↓ 撤去工事が始まる直前の武家屋敷長屋門
せっかく岡山空襲を免れ焼け残った貴重なエリアなのに、こんなどこにでもある開発で、つまらない街になって行くなんて、悲し過ぎる~。
今日現在まだ幕が張られてないですよ〜
あるグループからのお誘いで番町の街歩きも計画しているのですが、見どころがどんどん減ってしまいそう。さすが中心市街地だけあって変化のスピードが速い!
本当に残念ですね。
この記事の件、とても残念でした。
もうあれから3年。跡地にはしっかり
住宅が立ち並んでますね。
1971年に岡山市南方の「福武書店からお引っ越し~」した
メンバーのひとりです。(笑)
三角トラスの良い建物でした。私はお別れ会に出れなかったので前倒しでひとりでお別れ撮影会をさせて頂きました。中庭には藤棚もそのままありました!
あっ、コメント長くなっちゃってごめんなさい。
懐かしくなってしまって・・・
ベテランの福武関係者の方とのこと。嬉しいです。
私は部外者なので、建物内部は一部しか見ていないのです。最後の建物見学会に行きたかった!本当に残念です。
文化事業で有名なベネッセさんですが、昨今は経営的にいろいろ大変なようですから、仕方なかったのでしょうか・・・。
ところで、赤磐市馬屋にある「旧・誕生寺小学校校舎」も所有者はベネッセ関連企業と聞いています(当ブログ、2014年6月30日で触れています)。こちらは大丈夫なのか、大変気になります。
まわりにたくさん「倉庫」らしきものが建っていて残念な環境ですね。
古い建物好きとしてはとても残念・・・!!
独断と偏見ですが。うふっ・・・
http://heymenzu.exblog.jp/
に番町社屋写真1部アップしています。
是非ごらんください。素敵でしたよ。
楽しい記事、楽しみにしています。
頑張ってください!!