遅ればせながら、新年おめでとうございます。 |
1月も半ばになってしまい、大変遅れましたが、新年のご挨拶を申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
年末にパソコンが突然壊れ、慌てまくりました。業者に頼んでデータを取り出したり、パソコン買い替えたり・・・。まだ、完全には元の状態に復旧していません。日頃からこまめにバックアップを取ったり、パスワードをメモったりする必要を改めて痛感しました。
そんなバタバタの年末年始でしたが、初詣がてらの街歩きにはもちろんしっかり行ってきました。 まずは恒例の伊勢神社(岡山市北区番町)。勝手にマイ氏神さまに設定してしまっています。わが家の地域の本当の氏神は岡山神社なのですが・・・。一応、先に岡山神社を覘いてみたけれど、大勢の人出で長蛇の列。列に並ぶのも嫌だったので、また出直すとして、とりあえず裏の摂社群だけはお参りしておきました。天神様とかお稲荷さんとか。あそこの石造お狐様(江戸時代作)、いい味わいで好きなんですよ。思わず、頭をなでなで・・・。
さて、その後、伊勢神社へ。今年は少し出遅れてすでに1月3日だったため、参拝者はまばらでしたが、ふるまいの甘酒(セルフ)も用意されており、社務所(お守り授与所)もしっかり開いていました。ああ良かった! この地元密着感あふれる温かい雰囲気がいいんですよね~。
恒例のお守りを頂こうと、授与所に行くと、見慣れぬ白いお守りが並んでいます。これまでは、地色が赤か青(紫)のお守りのどちらかを毎年買っていたのですが、それらの定番のお守りの横にシンプル白バージョンがあるのです。不思議そうに見ていたら、巫女さんが説明してくれました。これも通常の(お守りの中で一番一般的な)身体堅固のお守りで、デザインは一見シンプルだが地紋に伊勢神社の「紋」が織り込まれているとのこと。ここのような小規模な神社のお守りは、神社名だけを変えた半既製品の場合が多いので、特にオリジナル性を期待してはいませんでしたが、これを聞いて即いただきました。
さて、今年はもう一か所、少し遠出の初詣をしてきました。倉敷市林の熊野神社です。ここは一般にはそれほど知られていませんが、文化的・歴史的に大変重要な神社です。あの有名な紀伊の熊野三山の〝吉備支所”みたいな位置づけで、役行者(役小角=修験道の祖、飛鳥時代~奈良時代の人)が迫害された折に、弟子たちがご神体を奉じて逃れ来り、この地にお祀りしたのが由来とされています。熊野神社の分社は全国各地に無数にありますが、そんなわけで、そういった〝その他大勢”とは別格の重要支所なのであります。
しかし、その後宮司さんが変わって心機一転、再興に頑張っていると聞いたので、ぜひ再訪したいと思っていました。昨年11月・12月と立て続けにお邪魔し、宮司さんにもお会いして、興味深いお話をいろいろ聞かせていただきました。まだ整備途上だとおっしゃっていましたが、境内は見違えるように整えられ、ウェルカムな雰囲気にあふれた神社になっていました。そんなウェルカムモードに誘われて、お正月にも参拝に伺ったのです。
イワナガヒメってとっても気になる存在です。性格が悪いわけでも、邪悪な神であるわけでもないのに、容貌だけでこんな不当・不名誉な扱いを受ける神さまって、他にいるでしょうか? ゆるぎない岩のような安定と長寿って、素晴らしいご利益ですよね。そのわりには、あまり祀られていないような・・・。コノハナサクヤヒメは富士山信仰と結びついて祀られているのをよく見かけるのですが(特に東日本では)。本来ならイワナガヒメももっと大事にすべき神さまなのでは、と思っていたら、大事にしている地域に出会えましたよ。嬉しいな~。熊野神社の宮司さんや氏子さんのお話を聞くと、どうやらこの地域では、コノハナサクヤヒメよりイワナガヒメへの信仰のほうが主流のようです。
これに関してはもう少し調べたり取材してから、機会があればご報告したいと思っています。
私も福田さんのような観察眼を持てたらいいな…。センスもないため現実的には難しいですが、そういった「感性」を磨いていきたいものです。今年もよろしくお願いします。
歩いていても気付かないことは私でも時々あります。ずっと前、神宮寺山古墳を初めて見に行った時は、栄橋に目を留めなかったように。たぶん、その頃は昭和レトロにあまり関心がなかったせいかも。何に興味を持つか、が大きいかと思います。
さまざまな方々のお話、本、ブログ等々のおかげで、興味を広げていくことができています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。