「イチョウ並木の本まつり」参加と「街歩きノオト」新作発行予告 |
まずは、『イチョウ並木の本まつり』というブックイベントに参加します。
日時: 2016年11月12日(土)
10:00~16:00
場所: Jテラスカフェ(岡山大学 津島キャンパス)
※雨天決行(荒天中止)
公式HP: こちら→
岡山県及び近県の個性的な書店・地方小出版社などが集うブックイベントです。今回が第1回。初めての試みです。似たようなイベントはこれまでもありましたが、本の作り手・売り手自身が主体となって一から企画したい、ということで始まった活動です。この夏、お誘いを受けて、私も参加させていただくことになりました。
会場は、あの素敵なJテラスカフェ。2年前に、福武教育文化振興財団からの寄付により岡山大学津島キャンパス内にオープンしたカフェ施設です。そのお洒落で前衛的な姿は、世界的な建築家ユニットSAANAの設計によるものだそう。カフェ運営は「カフェZ」が担当しており、メニューもこだわりの内容です。イベント当日も、Jテラスカフェをはじめ、飲食の出店がありますので、こちらもお楽しみに。
そして、せっかく気鋭のイベントに参加させていただくなら、と考え、それに合わせて『おかやま街歩きノオト』新作(第20号)を発行することに・・・。第20号の取材・調査は今年2月から始めてはいますが、断続的にだらだらと続いて、ひどく時間がかかってしまいました。資料や証言といった情報が思うように集まらず、予想外の苦戦だったのです。最終的にこれらはクリアしたものの(粘った甲斐あって大収穫!)、今度は編集の技術的な問題でこれまた大いに手間取りました。とはいえ、何とか間に合いそうです。最後は連日の突貫工事でしたが・・・。印刷屋業者への入稿・校正は済ませ、あとは印刷・製本を待つばかり。
今回はとうとう「インデザイン」での編集に踏み切りました。これまでの「ラベルマイティ」とは段違いの高度なソフト。経験者たちにいろいろ聞いてみたところ、パソコン教室などに通わなくても何とかなると言われ、無謀にもぶっつけ本番、独学でやってみました。最初に買った初心者向けの教則本では役に立たず、急きょ分厚い本格的教則本を購入。まだとても使いこなせてはいませんが、どうにか印刷屋さんで受け入れてもらえる程度の形にはできました。今までの誌面の雰囲気をあえて踏襲したので(突然変わるのもヘンなので)、ソフトを変えたといっても、見た目大して変わっていませんけど。
さて、第20号の内容は「アートなコンクリートを愛でる ~公園編~」。同様の特集名だった第14号では戦前の橋や学校周りのコンクリート建造物を取り上げましたが、その公園バージョンです。公園といっても後楽園のような歴史的名園ではなく、街角の普通の小公園。とても身近な庶民的存在ではありますが、これが意外にも時代を反映した興味深い歴史遺産だということが分かりました。
直接のきっかけは、今年2月、岡山市の広報誌で見たラジオ塔に関する記事(→こちら P.8)。ラジオ塔に関しては、京都の街歩き本で読んで気になっていたので、岡山の身近な場所にもあると知り、驚きました。ラジオ塔とは、主に戦前に作られた街頭ラジオ用施設。長らく忘れられた存在でしたが、ここ数年注目を浴びて再評価されています。岡山県内では高松最上稲荷奥之院にラジオ塔が残っていることは知っていましたが、山の中の行きにくい場所であるため訪れたことはありません。しかし、上伊福西公園なら岡山工業高校の近く、奉還町商店街からもそう遠くない辺りで、私でもたやすく行けます。さっそく飛んでいきました。
↓ 上伊福西公園(岡山市北区津倉町)のラジオ塔。2016年2月撮影。
その後、このラジオ塔は地元町内会の人々の手で整備され、
今年夏のラジオ体操で活躍したことはニュースにもなった。
すると、同公園にはラジオ塔のみならず、その他にも目を引くレトロ物件が多数。そういえば、清輝橋の近くの公園(内田第1公園)にも独特のコンクリート建造物がいろいろあったな、と思い出し、公園を調べたら面白いのではないか!とひらめいた次第です。事前調査の結果、特に面白いコンクリート建造物があるのは、終戦前までの公園と判ったので、それらすべてを回ってみました。すべてといっても十数か所なので。
いまや全国的に貴重なレトロなコンクリート滑り台が予想外の数、見つかりました。竣工記念碑もそれぞれ趣向を凝らしたユニーク物件ぞろい。公園内に地域の集会所が建っている例はしばしば見かけますが、戦前のクラシック建物が残っているのを一つ発見しました。そして、なんとラジオ塔が別の公園にもう一基残っていることも判明! 今のところ全国で確認されている現存ラジオ塔はたった30基ほどだそうです。それも、大阪・京都といった大都会が中心で、地方都市に複数残っているのは稀なことと言えるでしょう。
このもう一つのラジオ塔については、既に毎日新聞岡山版の担当コラム(9月30日付)に書きました(→こちら)。見る人が見れば、これがラジオ塔らしいことは外観からも想像つきますが、何より裏付けを取ることに苦労しました。それらの経緯についても、『街歩きノオト』にはより詳しく書いています。
↓ 桑田公園に残るラジオ塔。元は今はなき幻の公園に立っていたもの。
なお、第20号は今までで最大のページ数、40ページです。価格は第19号と同じ450円に据え置きました。
ということで、レトロ公園特集の第20号は、ブックイベント『イチョウ並木の本まつり』にて新発売いたします。乞うご期待! 各取扱い店にはその後、順次納品予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。
↓ 上伊福西公園のコンクリート製レトロ滑り台。開園当初からのもの。
↓ 同じく上伊福西公園に残る造り付け花鉢。雷文(ラーメン模様)がカッコいい!
↓ 内田第1公園のパーゴラ(藤棚)。舞台のような張り出し部分が特徴。
こんな変わった形に作られた理由も、調査の結果判明!
↓ 大供第2公園内に建つ厚生町二丁目公会堂。岡山市中心部に残る貴重な戦前の建物。
私、車通勤なもので、月イチ、RSKの「朝です 全員起立」でお話が聴けるのを楽しみにしております。この前の放送で、桑田公園にラジオ塔があることを仰っておられましたが、先週の土曜、私も現地を訪れてきました。
ホント、パッと見、まるで灯籠ですが、立派なラジオ塔でした!以前ここのそばを通ったことはあるのに全く気が付きませんでした。(その当時はラジオ塔なるものすら知らなかったこともありますが…。)
なお、私、下手くそブログをやっていますので、後日、桑田公園のラジオ塔ネタをアップする際、こちらのURLを拙ブログに貼らせていただいてもよろしいでしょうか。初めてのコメントで厚かましいことをお伺いして申し訳ありません。
拙ブログ↓
http://blogs.yahoo.co.jp/v35skyline777/MYBLOG/yblog.html?m=lc&sv=%A5%E9%A5%B8%A5%AA%C5%EB&sk=0
ブログでのURL貼り付け、していただいて構いません。よろしくお願いします。
今後ともよろしくお願いします。誠に有難うございました。