明けましておめでとうございます |
昨年は、とりわけ「古墳カフェin吉備2」や県立博物館「発掘された日本列島2015」展などで、多くの方々のお世話になりました。分不相応に大きな事に関わらせていただきましたが、無事に終えることができましたのも、ご協力くださった方々、見に来てくださった皆様のおかげと大変感謝しております。ありがとうございました。
昨年、一昨年と、イベントやテレビでの活動が多めでしたが、今年はそのためややおろそかになっていた、本来の取材し書く活動、冊子を作る活動を中心に励みたいと思っております。新たな『街歩きノオト』の構想も、私の中では3号分くらい溜まっているので・・・。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
申年ということで、猿の図像一挙公開! 昨年12月にRSKテレビの取材で訪れた新庄庚申山(岡山市北区新庄上)で撮ったものです。
↓ 参道入り口(石段下)の猿像・向かって右
↓ 参道入り口(石段下)の猿像・向かって左
↓ 境内中段(石段脇)の猿像・向かって右
↓ 境内中段(石段脇)の猿像・向かって左
↓ 境内上段(大梵天堂前)の猿像・向かって右
↓ 境内上段(大梵天堂前)の猿像・向かって左
↓ 境内中段(鐘楼脇)の猿像。単独像。摩耗が激しい。
↓ 帝釈天堂拝殿内の天井画より
↓ 帝釈天堂拝殿内の天井画より
↓ 帝釈天堂拝殿内の天井画より
↓ 帝釈天堂の鬼瓦の猿
参道入り口の一対は昭和6年(1931年)、境内中段の一対は弘化3年(1846年)、境内上段の一対は明治?年と台座に刻まれていました。鐘楼脇の単独像は年号全く不明。摩耗が激しいため引退した一対の片割れかもしれませんね。
参道入り口と境内中段の2対は、阿像吽像いずれも子連れなのが微笑ましい。特に手の仕草が醸し出す表情がいいですね。阿像は子猿の手をそっと取り、吽像は子猿の背中に優しく手を添えている。猿って一般的に、小賢しいけど間抜け、騒々しくて落ち着きがない、などあまり良いイメージではありませんが、こういう猿の姿を見ていると、人に近いだけに親しみを感じるというか、心温まります。
新庄庚申山は庚申信仰の地で、一応お寺ですが、神仏習合の色合いの濃い霊場です。庚申信仰とは60日ごとに巡ってくる「かのえさる」の日に健康長寿を祈るという、道教・仏教・神道などが混然一体となった民間信仰。猿が神の使いとされています。庚申信仰のお寺や神社は全国各地にそこそこありますが、こんなに猿像(特に猿石像)充実のスポットは珍しいのではないでしょうか。