京都 平安京を偲ぶ街歩き ⑧おまけ:鵺池など |
第1日目の観光を済ませ、日が落ち薄暗くなっていく中、午後5時過ぎに宿(ゲストハウス)に到着しました。一休みしたものの、夕食にはまだ早い・・・。時間を持て余し、では、近所でもうろついてくるか・・・と外出しました。6時過ぎでしたが、日の短い季節ゆえ、辺りは真っ暗。地下鉄やバスに乗るなどして遠くに行くつもりはないし、といって、付近は四条河原町のような繁華街でもないので、夜に賑わっているようなお店もない・・・。適当に歩いているうちに、ふと思いついたのは、二条城の北西にあるという「鵺池」。事前の下調べをしていた時に、宿の近くにあるな、と思いながらも、今回の街歩きルートからはちょっと外れているからパス、と決めていたスポットです。こんなに暗くなってから訪問するのもどうかなとは思いましたが、他に思い付く所もなかったので・・・。
鵺(ぬえ)とは、平安時代後期に都を騒がせたといわれる妖怪。顔がサル、胴がタヌキ、手足がトラ、尻尾がヘビという姿で、空を翔び、「ヒョーヒョー」と不気味な声で鳴くそうです。天皇がこれを恐れて半病人のようになってしまったので、弓の達人・源頼政が退治を命じられました。頼政はこの付近で怪しい黒雲に出遭い、矢を放つと、見事仕留められた鵺が落ちてきたとか。その時、血のついた矢じりを洗ったとされるのが「鵺池」です。現在そのあたりは街角のこぎれいな公園として整備され、池も復元されるような形ではあるものの、一応残っているとのこと。
暗い夜の公園(まだ夕方6時台なんですがね!)、ちょっとビビったけれど、ありました。フラッシュをたいたので、心霊スポット写真みたいになってしまいましたが・・・。
池の北側には、鵺を祀った「鵺大明神」の祠もあります。
話は変わって、以下は通りすがりに見かけた、街角のカッコいい建物。京都はこういうのが豊富ですね。史跡とか有名文化財だけでなく、名もなき民間のレトロ建物がそこここにあります。岡山あたりだったら、いちいち“取材”したくなってしまうような建物がうなるほどあるので、感覚がマヒしてくるほどです。
下の写真は、②の「伝・式子内親王の墓」の近く、千本今出川交差点にある時計宝飾店。
こちらは、堀川下立売交差点で見かけた建物(郵便局?)。
あとこちらは、①の「宴の松原」跡の西方、安楽寺天満宮の近くにある古民家「奥渓家住宅」です。