毎度恒例の
おみやげ篇です。
その1・その2と少々ディープな長編レポートが続いたので、気楽にいきますね。
まずは、和泉市信太「聖神社」のお守り。
ここは観光地的雰囲気の所ではなく、とっても真面目な神社ですので、普通のお守りや御札があるだけです。しかし、そんなところが由緒正しき古社にふさわしく、重々しくて良い。このお守りは4色ありましたが、黒を選びました。いさぎよい真っ黒のお守り、珍しいですよね。陰陽道にも間接的に関わりのある神社ということで、イメージ的にもぴったり。金文字の「聖」もパワーを感じさせます。確か800円。
次は、同じ信太の「信太森葛葉稲荷」で買った品々。こちらはおみやげ的ノリのものが多く、これはこれで選ぶ楽しみがあります。江戸時代の物見遊山の参拝客もこんな風だったのかな、なんて。
こちらは、社務所脇の立て看板にも大書きされていた「葛餅」。神社自らが(門前の店とかではなく)食べ物を売っているのも珍しい。昔は茶店とかあったそうだから、その流れかな。一箱1000円と少々お高めでしたが、“ジャケ買い”してしまいました。レトロな包み紙が素敵だったので。で、中身はさほど期待していなかったのですが、帰宅して箱を良く見たら、製造は奈良県吉野山の吉野葛の老舗「八十吉」でした。本格的!日持ちするようなので、まだ食べていませんが、楽しみです。
これは、神社オリジナルの白狐絵馬。社務所に並ぶお守りや縁起物をよくみると、お稲荷さんや一般の神社共通の仕入れ商品っぽいものもだいぶあるように見えました(他の神社でもよくあることですが)。それに対し、このアイテムはここだけのオリジナルということらしい。白狐、ご神木の楠が描かれ、晴明の五芒星に通ずる五角形。絵は現代的に可愛らしいけど、すっきりしたデザインでよく出来ています。500円。
そしてこれは一筆箋。絵柄は3種類あって、私が買ったのは、葛の葉(とその正体である白狐)を描いた柄。神社に奉納された掛け軸(古いものではない。昭和の作)をもとにしたものだそうです。もちろんこれもオリジナル製品。なかなか頑張っています。400円。
さて、次は阿倍野の「安倍晴明神社」で買ったもの。ここも、「信太森葛葉稲荷」ほどおみやげチックではないものの、かなり多数のお守り・縁起物を取り揃えていました。とはいえ、結局、これ一つしか買いませんでしたが。700円
ここは、もろ陰陽道的なものが多かったです。「五方守護札」なぞは、白虎・青龍・朱雀・玄武・北斗七星の御札5枚セットと本格的ですが、4500円もする!お値段も本格的。そのほか、水晶玉を使ったお守りやストラップ類も各種あったし、八卦をかたどった「方位除け御守」とかも。陰陽道そのものを本気で信じているわけではない身としては、まあいいか…と。
ところで、この神社に所蔵されている葛の葉の画は、よく書物などに紹介されていますが、こちらの神社では所蔵の画を使った製品などはないようでした。「信太森葛葉稲荷」の葛の葉の画よりむしろ気に入っているので、本当はこっちの画の付いたものが欲しかったな。下に掲げたのは、神社のHPから拝借したその画像。狐の化身らしい凄味が感じられて好きです。
他にも、ここでは阿倍王子神社の宮司さんが書かれた『阿倍野の歴史散歩』という小冊子(300円)を買いました。かなり手作り感溢れる作りですが、天王寺駅周辺からこの辺りまでの史跡を要領よく紹介した、便利そうな本です。
本と言えば、
その1でも触れた『信太聞耳(ききみみ)散歩・改2』という小冊子(500円)。信太「聖神社」近くの「信太の森ふるさと館」で購入しました。こちらも手作りっぽい冊子ですが、50ページ以上もの密度の濃い内容。信太の地の史跡だけでなく、昔の街の姿、言い伝え、祭りなどが詳しく(かつ分かりやすく)紹介され、さらに歴史的考察も添えられているという素晴らしい郷土資料です。著者は地元の酒屋さんの御主人らしい。スゴイ人がいるんだなぁ。これを読んだら、また行きたくなってしまいました。